東雲製作所

東雲長閑(しののめのどか)の投資と評論サイトです。ジオシティーズ(http://www.geocities.jp/shinonomenod/)から移転してきました。

日経平均とS&P500の戻り高値を予想する

米国株と日本株は10月以降4回も急落している。毎度毎度、一筋の光明が見え始めたと思った途端、奈落の底に突き落とされるので、うんざりしている投資家も多いのではないか。中には、このままリーマンショック級の暴落へと突き進んでいくのではと怯えている人…

和牛はなぜM-1グランプリで優勝できなかったのか

M-1グランプリ2018は霜降り明星が優勝した。一個一個のボケ-ツッコミのレベルが高く、大笑いしながら見ていたので優勝には納得だ。 一方、練りこまれた脚本で唸らされた和牛も霜降り明星に勝るとも劣らない出来だったが、またもや僅差で優勝を逃し、3年連続…

受け入れがたいアノマリーだけが生き延びる――『勝てるROE投資術』感想

読者によって興味のある記事が分かれていそうなので、投資記事は週前半に、その他の記事は週後半に更新することにしました。 『勝てるROE投資術』(広木隆著、日本経済新聞出版社)はROEについて網羅的に解説された好著だ。説明は分かりやすいが、残余利益モ…

シャブ山シャブ子をめぐる三つの論点

少し前に、シャブ山シャブ子が話題になった。 シャブ山シャブ子はドラマ「相棒シーズン17」第4話に登場した薬物依存症患者の主婦なのだが、鬼気迫る表情で被害者をハンマーで撲殺。取り調べでは「シャブ山シャブ子でーす! 17歳でーす!」と叫び、ものすごい…

円ベース債権的商品の検証

株式のリターンは長期的には債券より高くなる。 満期まで持っていれば一定の利回りが確約されている債券に対し、株式はいくらになるのか分からない。分からなくて不安なものは、その分、リターンが高くなる。 例えば、一年後、確実に1050円になる1000円の債…

日経平均はTOPIXより低PER高ROE

1.日経平均はいい加減な指標 日経平均はいい加減な指標だ。株価を単純平均しているため、株価が高い値嵩株の影響を強く受ける。 1株当たりの値段が高いか安いかは、企業価値と何の関係もない。上場時に1株当たりの価格を低くして株数を多くするか、高くし…

ホテルおおるりボロいが安い

夏休みに家族で温泉に行くことになり、末っ子の私が宿探しを任された。 関東の温泉は車を持っていないと行きづらいものが多い。しかも両親が高齢なため、乗り継ぎが多いものは避けたい。 夏休み時期なのでどこも値段が高い。どこかに安くて移動が楽な温泉宿…

投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018に投票しました。

iFree NYダウ・インデックスeMAXIS Slim米国株式(S&P500)楽天・全米株式インデックスファンドeMAXIS Slim国内株式(日経平均)eMAXIS Slim先進国株式インデックス 選定理由人生は雪球(スノーボール)作りに似ている。大切なのは、大きい雪玉を作るに適し…

米国株はいつ下げ止まるか

米国株の下落が止まらない。10/9から2日で5.3%も下落したS&P500はいったん持ち直すかに見えたが、10/24にまたもや3.1%下落。その後も乱高下を繰り返し、底が見えない状態だ。 米国株がこれだけ大きく200日移動平均線を割り込むことはめったにない。予想PER16…

ふるさと雪のうんちゃららー

ラジオで聞いて以来、ときおり口ずさむ曲がある。女性ボーカルのしっとりとした歌で、秋の夜にはしみじみと心に染みる。 具体的にはこんな曲だ ふふふーふふふふふ ふふふふー いまふーふふ、ふふふーふふてーふふふーふふふふふ ふふふふー ふふふーふふふ …

長期移動平均線によるタイミング投資は有効か

1.はじめに 前回の記事ではPERによるタイミング投資(低PER法)の有効性を論じた。 低PER法には効果が出るまで時間がかかることの他に、実用上の問題がある。時系列データが得にくいのだ。 私が調べた限り、ネット上で入手できる長期のPER時系列データは世界…

PERによるタイミング投資は有効か

1.はじめに 日経平均が急騰後に暴落した。 私はこの流れに翻弄された。まず急騰に完全に乗り遅れた。私は日経平均ETFを2株しか持っておらず、そのうち1株を上がり始めてすぐに売ってしまったので、1株分しか値上がりを享受できなかった。まるで昭和の時代の…

人生を超えるもの――半分、青い。感想2

(本稿は「半分、青い。」のネタバレを含みます。) 『半分、青い。』ほど賛否が分かれた朝ドラも珍しい。絶賛する人がいる一方で、ツイッターに批判用の「半分白目」タグができる程、叩く人も多かった。 はてブでも「半分、青い。」を痛烈に批判した、「半…

FAANGのファンダメンタル(PER、EPS成長率、ROE)まとめ

GAFAやFANG、FAANGなどと呼ばれる米国の新興企業が話題だ。 GAFAはグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの頭文字であり、FANGはGAFAからアップルを外してネットフリックスを入れたもの、FAANGは5企業全部を指す。 過去最高を更新している米国の株…

バイ&ホールド最強説は本当か

投資本にはしばしば「株や投資信託を頻繁に売買すると損をするからバイ&ホールドが最強だ。」と書いてある。売買する毎に手数料がかかるので、できるだけ売買しない方が良い。特に売却すると税金がかかるので、値上がりして下落しそうでも売らずに我慢すべ…

チェーン店の期間限定メニュー八番勝負

「チコちゃんに叱られる!」を観ていたら、大人になると日々感動することが少ないので、時間が早く過ぎると言っていた。 私は普段、夕飯はチェーン店の安い看板メニューで済ませることが多い。マクドナルドならハンバーガー、吉野家なら牛丼だ。看板メニュー…

ひふみ投信が下落したのはトランプのせい

ひふみ投信はレオス・キャピタルワークスが運用するアクティブファンドで、長期に渡ってTOPIXを上回るリターンを出していることや、アクティブファンドの割には信託報酬が安いことから個人投資家に人気がある。 楽天証券の7月の買付金額ランキングではひふみ…

大井町のラーメン屋はこだわりが強い

研修で二日間大井町に通った。大井町駅は品川の隣駅で複数本の電車が乗り入れている大きな駅だが、生活圏から離れているためこれまで降りたことはなかった。 私はラーメンの食べ歩きが趣味だが、健康を考え、ラーメン屋に行くのは週に一回にしている。だが、…

米国株の暴落をPERで予測する

米国の代表的株価指数、S&P500が一月末につけた最高値に迫っている。 stocks.finance.yahoo.co.jp 株価が上がるのは結構だが、上がり過ぎると暴落の危険も高まる。 株がいつ暴落するかは予想できないというのが定説だ。だが、日本のバブル崩壊や米国のITバブ…

トリックスターヒロイン――半分、青い。感想

(本稿は「半分、青い。」のネタバレを含みます。) 「半分、青い。」(北川悦吏子脚本、NHK)について朝日新聞で「逃げるは恥だが役に立つ」の漫画家、海野つなみ氏が語っていた。海野氏は「半分、青い。」について、先が読めない面白さがある、観ていて心…

バフェットは市場の効率性を利用して勝っている

効率的市場仮説によると、公表されている情報は全て株価に織り込まれている。従って、公表されている情報をいくら分析しても、継続的に市場平均以上のリターンを得ることはできない。 市場は集合知の正しさを利用したシステムだ。牛の体重を予想するのに、大…

どの国に投資すべきか2――バフェット流の検証

5月16日の記事「どの国に投資すべきか」では株価が名目GPSと相関があり、新興国の予想名目GDP成長率が高いので、新興国に多く投資すべきではないかと書いた。 shinonomen.hatenablog.com しかし、新興国インデックスファンドの過去のリターンを見ると先進国…

行為には責任が伴う――万引き家族感想

(本稿は万引き家族の抽象的なネタバレを含みます。) 『万引き家族』(是枝裕和監督)を見終わった直後はそれほど傑作だとは感じなかった。確かに安藤サクラ氏の泣きの演技は素晴らしかったが、冗長な部分も多いように感じたのだ。だが、時間を置いて、感想…

投資信託の基準価額を予想する方法

投資を始めて最も驚いたことの一つが、投資信託は当日の注文を締め切った後に価格(基準価額)が発表されるので、いくらで買えるか分からないということだ。 もし商品に値札がついておらず、レジを通すまで値段が分からないスーパーがあったら、誰も行かない…

人のことを低能などと言ってはならない

Hagex氏が殺された。 出頭してきた容疑者は、色んな人に「低能」などといった罵詈雑言を浴びせかけていたことから「低能先生」と呼ばれていたらしい。 もしこの容疑者の口癖が「低能」ではなく「はにゃーん」だったら「はにゃーん先生」と呼ばれていただろう…

株式と債券のリバランスは不適当

インデックス投資では定期的にリバランスをすることが推奨されている。 リバランスとは資金配分を最適な割合に戻すことだ。例えば、株式と債券の割合を、株式60%、債権40%と定めて投資を始めた場合、株式が値上がりして株式70%、債権30%になっていたら、10%…

高畑勲監督は24年早かった

高畑勲監督が亡くなった。 高畑監督程、アニメについて考えた人はいないだろう。天才宮崎駿監督に知名度や興行収入では劣っても、アニメ界への影響は計り知れない。 私の高畑監督のイメージは基礎研究者だ。基礎研究が実用化され、広く一般化するには時間が…

リターンを定量的に比較せよ――バフェットの銘柄選択術感想

オマハの賢人ウォーレン・バフェット。10万5000ドルを元手に始めた株式投資で800億ドル以上の富を築いた、世界で最も成功した投資家である。そんなバフェットの具体的投資術を解説した本が『億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術』(メアリー・バフェット…

どの国に投資すべきか

前回の記事では、何にどの程度投資すべきか人によって意見がばらばらだということを書いた。 なぜばらばらかと言うと、人によってリスクをどの程度重視するかが異なっているからだ。 私は債権によるリスクヘッジは必要ないと思う。なぜなら、成長市場の株式…

著名投資家のアセットアロケーションまとめ

前回の記事で資金は出来るだけ速やかに投資する方が良いと分かった。問題は投資先だ。 投資関係の様々な本やサイトを読みあさった結果、幅広い銘柄に少しずつ投資することでリスクを分散するインデックス投資が良いということが分かった。具体的にはインデッ…