東雲製作所

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2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ARIA The NATURAL最終回などの 感想

EDGE4 檻のない虜囚 とみなが貴和 講談社X文庫 シリーズ中もっとも小さな事件だが、犯人が縛鎖から逃れようと行動する過程で一気に引き込まれた。 犯人が死んだり犯罪自体がうやむやになったりする小説が多い中、このシリーズはきっちり犯人に落とし前をつ…

煌夜祭 などの感想

悪魔のミカタ(12) It/ストラグル うえお久光 電撃文庫 次巻の決着に向けてみんな頑張っているという話。 生存をかけて激突している両陣営が紳士的に交渉している所がおもしろくももどかしい。 煌夜祭 多崎礼 C・NOVELSファンタジア アラビアンナイト…

川の名前 などの感想

出張に行っていたので本の感想が溜まりまくっている。 待ってて、藤森くん! 壱乗寺かるた 富士見ミステリー文庫 リーダビリティーが普通の小説の倍くらい高い。 折角幼なじみと相思相愛なのにどうしてこれ以上第三の女性を登場させて話を引き伸ばす必要があ…

夜のピクニックなどの感想

夜のピクニック 恩田陸 新潮文庫 登場する男性キャラクターの人間的魅力という点では光一郎>忍>融という順なのに、作中モテ度はその逆なところがこの世の不条理を体現していてほろ苦い。しかし、主役二人の関係が恋愛ではないところはすがすがしい。 ジャ…

ブギーポップ・イントレランス オルフェの方舟 感想

ブギーポップ・イントレランス オルフェの方舟 上遠野浩平 電撃文庫 ブギーポップに世界の敵と認識された者は無残に死ぬか、すがすがしく死ぬかしかない。 しかしながら、ブギーポップに目をつけられずとも、誰もが無残に死ぬか、すがすがしく死ぬかしかない…

TOY JOY POP 感想

TOY JOY POP 浅井ラボ HJ文庫 結論自体はそれほど斬新でもないけれど、絶望の底を確かめるようにハラキリを繰り返すような作品を書き続けてきた浅井さんがついにここにたどり着いたことを思うと感慨深い。 村上春樹さんが『スプートニクの恋人』を書いたのに…

”文学少女”と飢え渇く幽霊感想

”文学少女”と飢え渇く幽霊 野村美月 ファミ通文庫 どろどろした理不尽な話が苦手な私としては、すごいとは思いつつも、これは愛ではなくストックホルム症候群だと思いたい。 今回、遠子先輩が物語を読んでから味わっていることが判明したので、妖怪ではなく…