東雲製作所

東雲長閑(しののめのどか)のよろず評論サイトです。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

金利2%!ドル建てMMFの定期買い付けは有効か

日本円ベースで運用している投資家は適当な債権的運用先が無くて困っている。 債権的運用先とは、低金利だが値動きが少なく、ポートフォリオに組み込むことで資産全体のリスクを軽減できる商品のことだ。 元本保証の定期預金や日本国債は金利が0.1%程度であ…

日本株は成長業種だけに投資せよ

日本株は食品、エネルギー資源など17の業種に分けられる。TOPIXには業種別ETFが存在し、業種毎に投資することができる。 一般に、業種別投資は上手くいかないと言われている。過去の業績が好調だったからと言って、今後も好調だとは限らない。株価がどんどん…

個性を祝福する文学――十二人の死にたい子どもたち感想

『十二人の死にたい子どもたち』(冲方丁著、文藝春秋)は連休中に一気読みした。こんなにページを繰る手を止められない小説は久しぶりだ。 本作は十二人が室内で議論をしながら事件の謎を解いていくという『十二人の怒れる男』のオマージュ作品だ。『十二人…

日本株は成長株しか値上がりしていない

日本株はトランプショックで値下がりしたものの、年初来では5%値上がりしている(5月10日時点)。 しかし、日本株全体が上がっているわけではない。 5月10日の25日騰落レシオ(東証一部)は84.42。これは、過去25日間で値上がりした銘柄数が、値下がりした銘柄…

タニタの体重計と体組成計を比較する

甥の結婚式の引き出物で選べるギフトをもらった。自宅の体重計が壊れかけているので、タニタの体組成計BC-714を注文した。 先日、使用を開始したので、両者の機能を比較し、どちらが優れているか判定する。 体重計 体組成計 サイズ体重計 小さい体組成計 薄…

退屈は投資家を殺すか――マネーと常識 投資信託で勝ち残る道感想

『マネーと常識 投資信託で勝ち残る道』(ジョン・C・ボーグル著、林康史監訳、石川由美子訳、日経BP社)はヴァンガード社の創設者にして史上初のインデックスファンドを作ったボーグル氏の古典的名著だ。 最初に登場する「ゴッドロックス家の寓話」が本書の…