東雲製作所

東雲長閑(しののめのどか)のよろず評論サイトです。

2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

金賞の感想

怒涛の新人賞ラッシュ終了。読んだ中では「扉の中」が一番面白かった。 全体の傾向として、敵が希薄化していると感じた。これについては時間があればいつの日かいずれまたそのうちに書く予定。 扉の外 土橋真二郎 電撃文庫 『無限のリヴァイアス』+『バトル…

怒涛の新人ラッシュの感想

今頃ウィッチブレイドを見たのだが、リリーフランキーさんの小説同様、これも東京タワーが重要な象徴になっているのが興味深い。東京タワーってぱっと見お母さんっぽくないのに、別々に同じことをイメージした人がいるんだなあ。 ヴァーテックテイルズ 麗し…

狼とミミズクの感想

何でライトノベルの新人は一時にまとめて登場するのだろう。同じ角川グループなんだから分散させてくれれば良いのに。ミミズクと夜の王 紅玉いづき 電撃文庫 最終的には富士見ファンタジアの大賞をとりそうなわりと王道のファンタジーになり、エンターテイメ…

学校の階段4感想

学校の階段4 櫂末 高彰 ファミ通文庫 こういうクールな策士がじわじわ敵を追い詰めていく話は大好きだ! ライトノベルって主人公だけがもてまくったり、あきらかにこいつとこいつがくっついて終わるのだろうな、と分かるのが多いけど、このシリーズの恋愛模…

108年目のぼくと微笑んで感想

ぼくと魔女式アポカリプス2 水瀬葉月 電撃文庫 主人公が偽悪的な善人であるのと同様に、作品自体も一見人死にまくりの暗黒スプラッタ小説でありながら、芯のところではかなり温かいものが流れている。 ちりばめられた戯言も面白く、特に「星屑ほど素晴らし…