シラーPERはノーベル経済学賞受賞者のロバート・シラー教授が考案した株価の割安・割高度を測る指標だ。通常のPERと違って過去10年間の1株あたり純利益の平均値を用いて計算されるため、景気の好不調等の一時的な要因を除いて長期的に株価を評価することができる。
シラーPERは10年後リターンと強い負の相関がある。すなわちシラーPERが高いほど長期リターンが低い。
6月10日時点のS&P500のシラーPERは37.16と37を超えてきた。

シラーPERが37を超えたのは過去4回ある。37を超えた月と37超の継続期間を示す。
1998年4月→1か月
1998年11月→2年2か月
2021年7月→6か月
2024年11月→4か月
4回中3回は半年以内に終了している。
唯一、1998年11月だけは2年以上37超の状態が継続し44.19まで上昇したが、その後大暴落が発生した。ITバブル崩壊である。
過去の事例を見る限り、シラーPER37超は持続的な値ではない。
それではどのように対処すれば良いのだろうか。
米国株を全部売り払ったりはしない方が良い。過去4回は持続的ではなかったが、今回は違う可能性もあるからだ。
だが、長期的に下落の可能性が高まっていることは確かだ。株価の上昇によって現金比率が下がっている人は、株を一部売却してリバランスしておいた方が良いのではないだろうか。