東雲製作所

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コーンフレークとフルグラの栄養バランス調査

新潟出張中は毎朝フルグラを食べていた。
コーンフレークやフルグラの袋には栄養バランスが完璧であることを示す多角形が載っている。
本当に栄養バランスは完璧なのだろうか。また、コーンフレークとフルグラはどちらがより栄養バランスが良いのだろうか。
代表的な商品であるケロッグコーンフロスティカルビーフルグラについて、そのまま食べた場合、牛乳をかけた場合、低脂肪乳をかけた場合の計6通りの栄養成分を調査した。
コーンフロスティは砂糖をまぶしたコーンフレークであり、厳密には別物なのだが、コーンフレークよりコーンフロスティの方がメジャーなので、コーンフロスティで検証した。)
商品が推奨する通り、コーンフロスティは30gに牛乳200g、フルグラは40gに牛乳200gかけた時の栄養成分を算出した。
牛乳と低脂肪乳の栄養成分は文部科学省の一般成分表を用いた。

過去記事と同様に30歳~49歳男性の必要量と比較した。

100kcal当たりの栄養成分表を示す。(推奨範囲内のものを太字で示した。)

コーンフロスティ、フルグラともに、単体では栄養バランスが良くない。特にコーンフロスティは低脂質高炭水化物で理想との乖離が著しい。牛乳をかけてこその商品であることが分かる。フルグラはたんぱく質が少なめではあるが、逸脱幅は小さい。牛乳なしで単体で食べるのならフルグラの方が良い。

コーンフロスティは牛乳をかけると三大栄養素のバランスが完璧になるが、低脂肪乳をかけると脂質不足で炭水化物が過剰になる。逆に、フルグラは低脂肪乳をかけると三大栄養素のバランスが完璧になるが、牛乳をかけると脂質が過剰になることが分かった。
本記事で最も重要なのはこの知見だ。「コーンフレークには牛乳、フルグラには低脂肪乳。忙しい方はこれだけ覚えて帰って下さい。

コーンフレーク+牛乳、フルグラ+低脂肪乳はビタミン、ミネラルも広範にカバーしている。
カリウム、カルシウム、鉄、リン、ビタミンA、ビタミンB1ビタミンB2ビタミンB12ビタミンDナイアシンパントテン酸はどちらも必要量を満たしている。
食塩相当量は両方とも推奨範囲内に収まっていた。食塩を範囲内に収めるのは至難の業なので、食塩相当量が理想的であるのは特筆すべきことだ。

コーンフレーク+牛乳だけが満たしていたのはビタミンCだ。逆にフルグラ+低脂肪乳だけが満たしていたのは食物繊維、ビタミンB6、葉酸の3成分だった。
項目数で言えばフルグラ+低脂肪乳の方がより栄養バランスが良い。毎朝フルグラを食べていると便通が格段に改善されるので、食物繊維が多いことが実感できる。
ただし、フルグラ+低脂肪乳はビタミンCを全く含んでいない。フルグラ+低脂肪乳を食べる際はビタミンC不足に注意する必要がある。
コーンフレーク+牛乳はビタミンCを必要量の倍近く含んでいる。フルグラとコーンフレークを混ぜて食べたり、交互に食べたりするのが良いかもしれない。


まとめ
単体ではフルグラの方が栄養バランスが良い。
コーンフレークには牛乳、フルグラには低脂肪乳をかけると栄養バランスが良くなる。
満たしている栄養成分の数で言えば、フルグラ+低脂肪乳の方が栄養バランスが良い。

 

 

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