東雲製作所

東雲長閑(しののめのどか)の投資と評論サイトです。ジオシティーズ(http://www.geocities.jp/shinonomenod/)から移転してきました。

逆イールドとは何か

 8月14日に米国で米国10年国債利回りが2年国債利回りを下回る逆イールドが発生した。逆イールドは景気後退(リセッション)の前兆とされることから、株価は大きく下落。S&P500は-2.93%と今年最大の下げ幅を記録した。

 ニュースサイトを見ても、逆イールドは景気後退の前兆だと書いてあるだけで、景気後退が起こる理由は書いてないことが多い。そこで逆イールドとは何か、逆イールドが発生するとなぜ景気後退が起こるのか、今回も本当に景気後退が起こるのかについて調べてみた。


1)逆イールドって何?
野村證券の解説を引用する。

逆イールド
短期金利長期金利を上回り、イールドカーブ(利回り曲線)が右下がりの曲線となっている状態のこと。市場関係者が将来的に金利が下がるとみている場合に起こる現象で、一般的に景気後退の兆候として捉えられる。

 通常、国債長期金利短期金利より高い。長期間お金を貸すとその間自由に使えないわけだから、貸し手がより高い金利を要求するのは当然だ。
 だが、将来金利が下がる場合はどうか。例えば今後2年間は金利が2%だが、その後は1%まで下がるとする。そうすると、2年間の金利は2%だが、より長期の10年間の金利は2%を下回る。これが逆イールドだ。

 長短金利の逆転は全て逆イールドと呼ぶ。3月にも米国10年国債利回りと3ヶ月国債利回りが逆転し、逆イールドだと騒がれたことがあったが、景気後退の前兆としてより適切なのは米国10年国債利回りと2年国債利回りの逆転らしい。3月の騒ぎは何だったのか。

 過去7回の景気後退では、毎回逆イールドという前兆が発生している。

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 大和投信の資料から孫引きしたグラフを見ると、確かに「長短金利差が縮まっていき逆イールド発生→景気後退が起こって長短金利差が急拡大」を繰り返していることが分かる。


2)なぜ逆イールドが起こると景気後退するの?
 一般に、景気が減速すると、景気を良くするため、米国の中央銀行に当たるFRBが利下げをする。従って、10年国債利回りのような長期金利が低下するということは、債券投資家が将来景気が減速するだろうと予想していることの表れだ。
 ただし、景気の減速=景気後退ではない。景気後退とは一般に二四半期連続でGDPがマイナス成長することを指す。GDP成長率が3%から1%に減速しても、景気後退ではない。

 景気後退はFRB金利操作ミスによって起こる。FRBが景気減速に先んじて十分金利を下げて景気を下支えすれば、景気は後退までには至らずに踏みとどまるが、FRBの利下げが遅れると景気後退に至ってしまう。
 10年国債利回りが将来景気がどうなるかの予想なのに対し、2年国債利回りFRBがどのように金利誘導するかを予想したものだ。逆イールドが発生するということは、債券投資家がFRBが十分利下げをしないせいで将来景気後退し、FRBがさらなる利下げに追い込まれると予想しているということなのだ。


3)今回も景気後退するの?
 世界的に景気が減速しているのは間違いない。英国の4-6月期GDP速報値が前期比-0.2%、ドイツは前期比-0.1%とマイナス成長になったし、日本も消費増税を控え、10-12月期はマイナス成長が予想されている。欧州各国や日本が景気後退入りする可能性は低くない。

 だが、米国債の逆イールドは米国の景気後退の前兆とされている。米国は景気後退するのだろうか。
 結論から言うと、米国は当面景気後退しない可能性が高い。

 第一に、逆イールド発生から景気後退までの期間は平均22ヶ月もある。必ずしも景気後退が差し迫っているわけではない。
 バンク・オブ・アメリカの集計によると、1956年以降で逆イールドが発生したケースは10回あり、逆イールド発生からS&P500が天井を打つまでの期間は2ヶ月から2年だった。すぐに株を売ってしまったら、2年間の上げ相場を指をくわえて見るはめになるかも知れない。
 
 第二に、専門家の多くが景気後退しないと予想している。
リセッション懸念が2011年以来の高水準、バブルのリスク広がる-調査 - Bloomberg

によると、8月に実施した調査に答えたファンドマネジャーの約3分の1は、今後12カ月の間に世界的な景気後退が起こる可能性が高いと考えている。逆に言うと3分の2は1年以内に景気後退しないと予想しているということだ。
 また、イエレンFRB前議長は逆イールドについて「歴史的には良い警告だが、今回は当てはまらないかもしれない」「(米経済は)景気後退を回避できる力強さがある」「(景気後退入りの)可能性は明らかに高まっている」ものの「ほとんどない」と指摘している。
 IMFが今年7月に改定した米国のGDP成長率予想は2019年が1.9%、2020年が1.7%だ。米中貿易戦争の激化で低下するとしても、マイナスまで行くとは考えにくい。

 第三に、各種経済指標が好調である。米国雇用統計によると、2019年7月の失業率は3.7%と過去最低水準で推移している。非農業部門雇用者変化数は16.4万人増と堅調。消費者物価指数は+0.3%。景気後退の兆候は見られない。

 第四に、過去の逆イールドとは状況が異な‭っている。これについては広木隆氏のレポートを読んで頂くのが手っ取り早い。

media.monex.co.jp

 広木氏の主張は以下のとおりだ。
 逆イールドが景気後退を招くわけではない。逆イールドの状況が発生しているにもかかわらずFRBが利上げをやめないことが要因。
 今回、リセッションにつながるようなバブルの生成とその崩壊懸念はなく、そしていつもバブルを潰してしまう当局の引き締めもすでに停止されている。どう考えても深刻なリセッションは到来しないだろう。

 広木氏の主張は論理的で説得力がある。それに対し、景気後退が起こると言っている人は「過去にもそうだったのだから今回も起こる」としか言っていない。

 逆イールドで景気後退と言っている人は、債券投資家が正しく、FRBが間違っていると考えているということだ。経済指標を見る限り、米国景気は堅調で、大きな利下げは必要ないと言っているFRBの方が正しいと思う。
 1月の株の急落を見ても分かる通り、投資家はしばしば見通しを間違える。どうして債券投資家の景気後退予想(=逆イールド)だけは必ず的中すると思うのか。

 ただし、市場参加者がみな景気後退を恐れて資金を引き上げると本当に景気後退する可能性はある。米国経済が長期の景気成長の終盤にあることは確かだ。だが、それはだいぶ前から分かっていたことだ。
 逆イールドが起きたからと慌てふためいて株を全部売り払うのではなく、長期的視点で将来、景気後退が起こっても耐えられるよう備えておくことが重要だ。

 

酒田の観光地は風光明媚

 7月の後半は出張で山形県酒田に長期滞在していた。現地休暇がもらえた日に観光をしてきた。
 酒田の観光地には眺望点があり、そこから素晴らしい写真を撮ることができる。

鳥海山
眺望点

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実際

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日和山公園
眺望点

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実際

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 このように天候次第で残念な結果になるビューポイントもあるが、曇りでも素晴らしかった場所がある。それが山居倉庫だ。

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 米蔵の黒と新緑のコントラストが素晴らしい。

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 あまりに見事な風景なので思わずスマホのタイマーで自撮りをした。奥に小さく見えるのが筆者。

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 酒田は全国有数の米所、庄内平野の米の集積地で、船で大阪へと米を運び出していた。山居倉庫は当時の栄華を伝える米蔵だ。
 山居倉庫は端の二つは土産物屋になっているが、他は何とJAの現役の米倉庫として使われているのだ。

 酒田は歴代最高視聴率ドラマおしんの奉公先だ。土産物屋の一部が展示スペースになっており、おしんのシーンが人形で再現されていた。

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その他の観光地をざっとレビュー。
「本間様には及びもないが、せめてなりたや殿様に」で有名な豪商本間家の屋敷

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旧鎧屋

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海鮮市場

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ブラタモリで飛島の方向が逆になっていると指摘を受けていた看板

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日和山公園の灯台

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 日和山公園で風景を眺めていてふと振り返ると、いつの間にかただならぬ雰囲気のおじさんがベンチに座ってこちらを眺めていた。
 もし、その時おじさんに話しかけていれば、大冒険への入り口が開いていたかもしれないが、話しかけずに立ち去ってしまったので、何も起きなかった。
 
松尾芭蕉

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酒田の主な観光地は土門拳記念館以外は頑張れば歩いて回れる。

 

 酒田には子供のころ家族で来たことがある。土門拳のことを格闘家か何かだと勘違いしていて両親に笑われたことを覚えている。
 逆に言うと、土門拳は格闘家じゃなかったが力強い写真を撮っていたこと以外、何も覚えていない。今度酒田を一日観光したことも、何か一つぐらい私の記憶に残るだろうか。

PERとイールドスプレッドのどちらを信じれば良いのか

 米国債利回りが急落している。米国10年債利回りは昨年末は3%以上あったのが、現在は1.6%台にまで落ち込んでいる。
 そこで私を悩ませているのが、「PER(益利回り)とイールドスプレッド、どっちを信じれば良いのか問題」だ。
 PERとは株価÷純利益で、PERの逆数(純利益÷株価)が益利回りだ。会社の利益が全て株主に還元されるとすると、株主は益利回り分の金利収入が得られる。
 一方、イールドスプレッドは益利回り-10年国債利回りだ。安全資産である10年国債よりどの程度株の利回りが高いかで、割安・割高を判断するための指標だ。

 現在の米国株はPERで見ると割高だが、イールドスプレッドで見ると割安だ。どちらを信じれば良いのだろうか。

 イールドスプレッド派の主張は、国債利回りが低下しているから、投資家は株の益利回りが低くても我慢して買うだろうというものだ。この主張は投資家の選択肢が米国株と米国債しかないなら正しい。だが、実際は不動産や欧州・日本・新興国の株や債券なども買うことができるので、米国債とだけ比べるイールドスプレッドが正しいのかは疑問だ。
 だが、現に7月はイールドスプレッドの上昇に伴って株価が上昇した。また、広木隆氏がイールドスプレッドが3%以下になると株が暴落するということが繰り返されていると指摘されている。
 PERとイールドスプレッド、どちらの指標を元に株を売買すれば良いのだろうか。

 そこで、S&P500を低PER(高益利回り)の時に買う戦略と高イールドスプレッドの時に買う戦略のどちらが有効なのか検証を行った。

 まず、データが手に入った1970年2月~2019年7月の月次データについて、S&P500を下記の3戦略で買い付けた場合の取得株数を比較した。

1)低PER戦略 PERが中央値より低い時だけ200$購入する。
2)高イールドスプレッド戦略 イールドスプレッドが中央値より高い時だけ200$購入する。
3)ドルコスト平均法戦略 毎月100$購入する。

取得株数は下記の通りとなった。
1)低PER戦略 368.75株
2)高イールドスプレッド戦略 233.59株
3)ドルコスト平均法戦略 233.37株

 低PER戦略が圧勝した。高イールドスプレッド戦略はドルコスト平均法よりわずかに良いだけだった。
 ただし、良く見てみると、低PER戦略は2013年6月に買って以降ずっと買っていないため、取得単価を抑制できていることが分かった。
 1970年からの長期で見ると、PER的には2013年6月以降ずっと割高だが、イールドスプレッド的には2009年11月以降ずっと割安という全く違う判断となった。
 長期PERに基いて売買すると2013年6月以降ずっと買えない。長期イールドスプレッドに基いて売買すると2009年11月以降ずっと買うことになる。これではどちらも指標として役に立たない。
 1980年代前半は国債利回りが10%以上、PERは10前後と現在と全く状況が異なる。検討に用いた期間が長すぎたようだ。

 そこで次に2018年1月5日~2019年8月9日の週次データを用いて検討を行った。
 当該期間のS&P500の平均予想PERは17.15、平均イールドスプレッドは3.12である。
 同様に1)低PER戦略、2)高イールドスプレッド戦略、3)ドルコスト平均法戦略の3戦略で、買い付けた所、取得株数は下記の通りとなった。

1)低PER戦略 3.038株
2)高イールドスプレッド戦略 2.965株
3)ドルコスト平均法戦略 2.956株

 やはり低PER戦略が勝利した。

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低PER戦略・高イールドスプレッド戦略比較

 1),2)の買い付け金額を示す。黄色三角の高イールドスプレッド戦略は7月の高値で買ってしまっているのに対し、赤菱型の低PER戦略は的確に安値を拾えていることが分かる。
 イールドスプレッドよりPERに従って売買を行った方が良いようだ。

結論:株の割高・割安の判断指標としてはイールドスプレッドよりPERの方が適切である。

お姉さんじゃなきゃダメなんだ――天気の子感想

(本稿は『天気の子』のネタバレを含みます。)

 『天気の子』(新海誠脚本、監督)は映像だけで観客の心を揺り動かす。花火大会のシーンはあまりの映像の美しさに泣いてしまった。
 また、晴れと雨に対して観客が抱く感情が反転するという構成は何事も捉え方次第なのだというテーマを象徴していて見事だ。物語冒頭で帆高が一人だけ雨の方へ歩いて行くシーンが象徴的伏線になっていて感心した。

 映画単体として見れば十分心揺さぶられたが、『君の名は。』と比較すると見劣りすることは否めない。
 何が違うのか考えていたのだが、自分と主人公のシンクロ率が違うということに思い至った。『君の名は。』の瀧とのシンクロ率は100%だが、『天気の子』の帆高とは50%ぐらいなのだ。

 『君の名は。』は瀧と一緒に「三葉ぁぁぁ!」と心の中で叫んでいる感じだった。『天気の子』の場合、帆高に感情移入している部分もあるのだが、いったん島に帰れば? 何なら陽菜と凪も連れて行けば? という思いが拭えない。深海監督自身、帆高に帰れば? と思う部分もあるから圭介に代弁させているのではないか。
 日常的に虐待を受けていて体にあざがあるとか、こりゃあ帰りたくないわ、と観客が納得するベタな理由を提示することもできたのに、なぜしなかったのか分からない。

 『君の名は。』では中盤で驚愕の事実が明らかになり、私も瀧同様すごいショックを受けた。ここが『君の名は。』の肝で、一気に観客と瀧のシンクロ率を一気に引き上げ、物語に没入させることに成功している。
 『天気の子』でも中盤でショッキングな事実が明らかになるが、予想の範囲内だったので、そこまでショックは受けなかった。一方、帆高は滅茶苦茶ショックを受けているので、観客との間に温度差が生じてしまっている。

 シンクロ率・没入感の差を生んでいる原因はいくつかあるが、最も大きな要因は、新海監督のヒロインへの入れ込み度だろう。
 新海監督は三葉のことはエロい目で見ているけど、陽菜のことは性的に見ていない感じがする。陽菜が服をはだけるシーンがエロくないのが象徴的だ。
 新海監督は元々欲望的な部分を隠して上品に描く作風だったのだが、『言の葉の庭』『君の名は。』で欲望をしっかり描くことで、作品の生々しさが増し、血肉が通った。以前、「君の名は。のここがキモい」みたいな記事が話題になっていたが、ナンセンスだ。キモい要素が全くない作品とは、作者が自らの内面をさらけ出していない作品ということ。作者が全身全霊を傾けて作った作品は、悟りをひらいた高僧が作ったものでもない限り、必ずキモいのだ。

 『言の葉の庭』『君の名は。』を見る限り、新海監督が大のお姉さん好きなのは明らかだ。『天気の子』でも陽菜より夏海の方がいきいきしている。
 『天気の子』最大の問題点は、ヒロインをちゃんとしたお姉さんにしなかったことだ。形ばかりのお姉さんでは意味がない。監督の情熱がほとばしるようなお姉さんらしいお姉さんでないとダメなのだ。

 

先進国・新興国・米国・日本株のPER・PBR・EPS推移(2019年1~6月)

 投資をするにあたって、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)といったファンダメンタル指標は基本的な情報だ。PERやPBRの過去の推移と現在値を見比べることで、現在の株価が割高か割安かを判断することができる。

 米国株の主要指数のPERや、日経平均のPERは時系列データを下記のサイトから入手することができる。

stock-marketdata.com

stock-marketdata.com

 しかし先進国株価指数(MSCIコクサイ)と新興国株価指数(MSCIエマージング)は、現在値が公開されているだけで、時系列データが下記の月次データしか見当たらない。

www.blackrock.com

www.blackrock.com

myindex.jp

 株価は月の中でも大きく変動することがあるので、月次データだけでは粗すぎる。週次データが欲しいところだ。
 そこで、私が毎週コツコツ記録をとって集めたMSCIコクサイとMSCIエマージングの2019年上半期PER,PBRデータを公開する。

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実績PER推移

 MSCIコクサイ(先進国)、MSCIエマージング(新興国)、S&P500(米国)、日経平均(日本)の実績PERの推移を示す。
 他がせいぜい1程度しか上がっていないのに対し、米国株だけ3以上上がっており、米国株の一人勝ちが目立つ。

 

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PBR推移

 MSCIコクサイ(先進国)、MSCIエマージング(新興国)、日経平均(日本)のPBRの推移を示す。(米国株のPBRデータは見つからなかった。)
 1前後で推移している日本株の低評価が目立つ。(PBR=1は会社に持っている資産と同程度の価値しかなく、利益は全く見込めないという評価)


 EPS(1株当たり利益)=株価÷PERなので、EPSの推移も算出した。

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実績EPS推移

 1月4日のEPSを1とした場合のMSCIコクサイ(先進国)、MSCIエマージング(新興国)、S&P500(米国)、日経平均(日本)のEPSの推移を示す。
 S&P500と日経平均のEPSが伸びておらず、決算があまり良くないことが分かる。


 参考までに日米株の予想PER、予想EPSも示す。

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予想PER推移

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予想EPS推移

 日経平均の予想EPSが持ち直しているのに対し、S&P500は下がっている。米国株は決算だけでなく来季予想も下落しており、まったく冴えない。

 S&P500は先週末に史上最高値を更新した。利益の増加に伴って株価が上がるのなら良いが、現在の株高は利下げ期待によって作り出されたもので利益の裏付けがないことに注意が必要だ。

 

実績PER

  MSCIコクサイ MSCIエマージング S&P500 日経平均
2019/1/4 17.86 11.81 19.31 10.85
2019/1/11 18.26 12.14 20.48 11.43
2019/1/18 18.42 12.37 20.03 11.6
2019/1/25 18.21 12.51 19.95 11.68
2019/2/1 17.96 12.65 20.42 11.61
2019/2/8 17.32 12.47 20.06 11.35
2019/2/15 17.68 12.5 20.05 11.6
2019/2/22 17.73 12.73 20.23 11.85
2019/3/1 17.79 12.31 20.77 11.88
2019/3/8 17.8 12.04 20.56 11.55
2019/3/15 18.2 12.19 20.98 11.78
2019/3/22 18.34 12.39 21.54 11.85
2019/3/29 18.23 12.17 21.24 11.57
2019/4/5 18.54 12.37 21.72 11.82
2019/4/12 18.55 12.44 21.74 11.67
2019/4/19 18.71 12.53   11.74
2019/4/26 18.84 12.43 21.98 11.93
2019/5/3 18.76 12.2 21.82  
2019/5/10 18.39 11.74 22.05 11.6
2019/5/17 18.5 11.51 22.07 12.33
2019/5/24 18.17 11.25 21.66 12.25
2019/5/31 18.15 11.61   12.01
2019/6/7 18.49 11.66 21.86 12.16
2019/6/14 18.68 11.78 22.3 12.27
2019/6/21 19.04 12.05 22.82 12.3
2019/6/28 18.87 12.18 22.84 12.31


PBR

  MSCIコクサイ MSCIエマージング 日経平均
2019/1/4 2.36 1.52 1.02
2019/1/11 2.41 1.56 1.08
2019/1/18 2.47 1.59 1.09
2019/1/25 2.45 1.61 1.1
2019/2/1 2.47 1.63 1.1
2019/2/8 2.47 1.61 1.08
2019/2/15 2.53 1.62 1.11
2019/2/22 2.54 1.65 1.14
2019/3/1 2.5 1.61 1.14
2019/3/8 2.44 1.56 1.11
2019/3/15 2.5 1.58 1.13
2019/3/22 2.51 1.59 1.14
2019/3/29 2.5 1.57 1.12
2019/4/5 2.54 1.59 1.14
2019/4/12 2.54 1.6 1.13
2019/4/19 2.56 1.61 1.13
2019/4/26 2.58 1.6 1.13
2019/5/3 2.57 1.59  
2019/5/10 2.52 1.53 1.08
2019/5/17 2.53 1.5 1.06
2019/5/24 2.48 1.47 1.06
2019/5/31 2.48 1.52 1.04
2019/6/7 2.52 1.52 1.05
2019/6/14 2.55 1.54 1.06
2019/6/21 2.6 1.57 1.06
2019/6/28 2.58 1.57 1.06


実績EPS

  MSCIコクサイ MSCIエマージング S&P500 日経平均
2019/1/4 3.269545857 3.335280948 131.1206598 1802.937585
2019/1/11 3.280088335 3.329637479 126.7705083 1781.242231
2019/1/18 3.326617101 3.333515926 133.3354948 1781.548759
2019/1/25 3.363353871 3.347775859 133.5719303 1778.551113
2019/2/1 3.461282572 3.354658972 132.5430964 1790.558519
2019/2/8 3.584622979 3.355330954 134.9890271 1791.462661
2019/2/15 3.590909842 3.34172056 138.4339201 1801.77625
2019/2/22 3.609732036 3.355406206 138.0459675 1808.053325
2019/3/1 3.624190107 3.425547035 134.9874791 1818.407778
2019/3/8 3.557274663 3.432301744 133.4178049 1820.392398
2019/3/15 3.565866648 3.507302461 134.5319342 1820.94652
2019/3/22 3.523576772 3.39862276 130.0236751 1825.087291
2019/3/29 3.568120077 3.50001857 133.4463231 1832.826275
2019/4/5 3.579799569 3.562168957 133.1832408 1844.95692
2019/4/12 3.595429272 3.53893328 133.7355065 1874.082391
2019/4/19 3.568903153 3.529355148   1891.016073
2019/4/26 3.562089809 3.503456637 133.752497 1865.767544
2019/5/3 3.598325853 3.597163197 134.9972453  
2019/5/10 3.595580152 3.548751107 130.6757325 1840.075293
2019/5/17 3.553392973 3.473947003 129.566381 1723.444761
2019/5/24 3.589137589 3.524240089 130.4736869 1723.85342
2019/5/31 3.508254986 3.479926873   1715.333006
2019/6/7 3.57239735 3.505007976 131.442822 1717.487188
2019/6/14 3.55085621 3.462563497 129.4609857 1721.012127
2019/6/21 3.566701891 3.549377593 129.292724 1728.344341
2019/6/28 3.590885109 3.522988506 128.7985994 1728.341901

 

ルートインに連泊しているとおしゃれ女子になる

 7月は長期出張でホテルルートインに連泊していた。ルートインに泊まると豪華な朝食バイキングが無料で食べられる。
 毎日写真で記録していたので、変遷を記す。

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1日目
食べ放題ということで欲望の赴くままほとんどの種類のおかずを取りまくる。

 

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2日目
だしと納豆をご飯にかけて食べる。まだまだもりもり食べている。

 

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3日目
洋風の統一感のあるメニューにしてみる。パンはいまいち。

 

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4日目
今日の日替わりメニューは麻婆豆腐。取りまくりのピーク。

 

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5日目
体重が増えていたのでご飯を止めて蕎麦にしてみる。

 

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6日目
ご飯を控えめにしてみたがあまり効果なし。

 

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7日目
カレーメイン。おかずの取りすぎのせいでカロリーオーバーになっていることにようやく気付く。

 

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8日目
サラダとマリネが中心のおしゃれ女子のような朝食になる。

 このように、ホテルルートインに連泊していると、揚げ物に飽きてくるのに加え、体重をセーブするためおしゃれ女子のような朝食になることが判明した。
 だが、9日目に別のルートインに宿を移ってから、この傾向に変化が見られた。

 

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9日目

 

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10日目

 

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11日目

 

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12日目

 

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13日目

 

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14日目


 炭水化物は少な目にしているものの、おかずは増えたり減ったりと迷走している。一体何が起こったのだろう。
 実は、新たに移ったルートインでは風呂場の体重計が壊れており、カロリーをセーブした方が良いのか、バクバク食っても良いのか全然分からなくなってしまったのだ。

以下ダイジェスト

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15~25日目


結論:ホテルルートインに連泊しているとおしゃれ女子のようになるが、体重計が壊れていると迷走する。

www.route-inn.co.jp

野党は消費増税に争点を絞れ

 荻上チキSession22で立憲民主党枝野幸男代表のインタビューを行っていた。その中で枝野氏は金融政策について問われ、こう答えていた。

今の安倍政権は積極財政ですし、金融も著しい緩和をしている。過去の評価に対して言えば間違った緩和をやりすぎたと思っていますが、いったん緩和してしまったものを、経済状況が好転していないのに引き締めをやるということはありえないと思っています。従って、安定的に消費が伸びていくという状況が作れるまでは、いわゆる出口というのはできないという風に思っています。

 つまり、消費が好転するまでは金融緩和を継続するということだ。
 何でそれを大々的に表明しないんだ!

 経済政策を重視する人の間では、消費が低迷している上に景気後退しかかっている現状で消費増税するのはありえないが、野党が政権を取ったら金融引き締め→円高→製造業大打撃になりかねないためどこも支持できないという意見が多い。消費増税に反対している立憲民主党が金融緩和継続をアピールすれば、そういう層をごっそり取り込めるはずだ。

 にも関わらず、立憲民主党は先ごろ発表したボトムアップ経済ビジョンでも金融緩和を継続するとは書いていない。それどころか「間違った緩和をやりすぎた」という所に力点を置き、「弛緩した金融政策について、市場と丁寧に対話しつつ、正常化を図っていく。」なんて書くものだから、ただちに引き締めかねないと疑念を招いているのだ。

cdp-japan.jp

 

 安倍政権が金融緩和をやりすぎかどうかは私には分からない。FRBの利下げに対して日銀が打つ手なしになっている現状を考えると、あれほどの緩和は景気が悪化した時の奥の手としてとっておくべきだったのかも知れない。また、輸入品が値上がりするので消費に悪影響を与えているのかも知れない。
 ただ少なくとも国民の多くは金融緩和によって経済が好転したと思っている。その状況で金融緩和を批判しても、支持を減らすだけだ。

 参議院選挙で、野党は主に年金問題に力点を置いて与党を攻撃している。だが、野党が政権をとっても老後に2000万円必要なのは変わらず、老後の暮らしが楽になるわけではない。年金問題なんか訴えるから、首相に「野党はひたすら国民の不安をあおるだけ」などと反撃されるのだ。

 野党は「消費増税に賛成か反対か」というシングルイシューで戦うべきだ。これなら、消費増税には反対の人の方が多いのだから、野党に勝機があるはずだ。しかも安倍首相は過去に何度も消費増税を延期しており、「なぜあの時は延期したのに、景気後退しそうな今実施するのか」と問われれば上手く答えられないはず。消費増税こそが与党最大のウィークポイントなのだ。

 実際の野党はあらゆる観点から政府を批判しているため、争点がぼやけてしまっている。これでは与党の思うつぼだ。

 もしこのまま与党が大勝してしまったら、与党の増税派は消費増税しても選挙で勝てるじゃないか、と味をしめ、どんどん増税し始めるかも知れない。そうなったら日本経済はおしまいだ。

 野党はただひたすらに消費増税反対だけを訴えて頂きたい。