東雲製作所

東雲長閑(しののめのどか)の投資と評論サイトです。ジオシティーズ(http://www.geocities.jp/shinonomenod/)から移転してきました。

一括投資・うねり取り・積立投資―投資戦略まとめ

 投資戦略には大別して何を買うかといつ買うかの二種類がある。
 このうち、何を買うかには無数の戦略があるが、いつ買うかに関しては主に三つしかない。一括投資・うねり取り・積立投資だ。

1)一括投資(バイ・アンド・ホールド)

f:id:shinonomen:20191017174150p:plain

 一括投資はすぐさま対象資産を購入し、売らずに持ち続けるという投資戦略だ。バイ・アンド・ホールドとも言う。
 一括投資のメリットは価格が右肩上がりの資産において最大のリターンが得られるということだ。市場全体に投資するインデックスファンドは、市場全体の株式価格は長期的には右肩上がりになるという信念に基いているから、一括投資を行うのは理にかなっている。頻繁に売買を行わないため、売買手数料が安くすむというメリットもある。
 以前、日経平均で検証した記事では、一括投資は64.2%の日で100日かけて積立投資を行う場合のリターンを上回った。
 一方、一括投資のデメリットは価格が右肩下がりになった場合に延々と含み損を抱え続けて取り返しがつかないことだ。特に、個別株に対して一括投資をして下落しても損切りしないのはどこまで損失が膨らむか分からずリスクが高い。一括投資は長期的に見れば必ず上がる対象に対して行わねばならない。

 

2)うねり取り(タイミング投資)

f:id:shinonomen:20191017174225p:plain

 うねり取りは安い時に買い、高くなったら売るという投資戦略だ。すぐに購入する一括投資、時間分散して購入する積立投資と違い、タイミングを計って売買するタイミング投資に当たる。
 うねり取りのメリットは上がったり下がったりして長期的に全然成長しないような資産からも利益が得られることだ。
 うねり取りのデメリットは高いか安いかの見極めが難しいことだ。安く買って高く売るはずが、往々にして高く買って安く売るはめになりかねない。
 また、上がったり下がったりする資産向きの投資法なので、一方向に動き続けると対応できない。右肩上がりの資産ではずっと高いように見えて買い逃がしかねないし、右肩下がり資産では無限ナンピンを繰り返して損失が膨れ上がりかねない。
 
3)積立投資(ドルコスト平均法

f:id:shinonomen:20191017174253p:plain


 積立投資は一定間隔毎に時間分散して買い続け、売らずに持ち続けるという投資戦略だ。最も有名なのは購入額一定のドルコスト平均法だが、購入額を増減させ、場合によっては売却も行うバリュー平均法もある。
 積立投資のメリットはどんな値動きをしてもそこそこのリターンが得られることだ。うねり取りと比べて特に技術を必要とせず、一括投資よりリスクが低い。
 積立投資のデメリットはそこそこのリターンしか得られないことで、右肩上がりの場合のリターンは一括投資に劣るし、上がったり下がったりする場合はうねり取りに劣ったリターンしか得られない。


投資戦略を選ぶポイント
1)投資対象の成長性
 成長性が高い資産の価格は右肩上がりになりやすいので、一括投資が適していることが多い。
 一方、低成長の資産は上がったり下がったりになりやすいのでうねり取りが向いている。成長性のない資産を売らずに持ち続けても利益は得られない。

2)割高か割安か
 いくら右肩上がりの資産でも、バブルが発生して異常な高値になっている時に一括投資をするのはリスクが高い。うねり取りで安くなるまで待つか、積立投資で少しずつ買い付けるべきだ。
 一方、価格が暴落して割安になっているような時は思い切ってまとまった額を買い付けるべきであり、積立投資で少しずつ買っていてはチャンスを逃してしまう。

3)現在が景気サイクルのどの位置か
 現在のような景気サイクルの終盤では暴落のリスクが高いので、一括投資よりも安くなるのをじっと待つうねり取りの方が適していることが多い。
 一方、景気サイクルの序盤では、長期の右肩上がりが続く可能性が高いので、一括投資が適している。

shinonomen.hatenablog.com

にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村