じぶん銀行が10月末まで他行から振り込まれた金を3ヶ月もの円定期預金にすると年利0.35%になるキャンペーンをやっている。
キャンペーンを利用すると円定期の年利率は
1ヶ月 0.03%
3ヶ月 0.35%
6ヶ月 0.03%
1年 0.05%
となる。通常、預け入れ期間が長い程年利は高くなるが、3ヶ月だけ圧倒的に高くなっているのだ。
また、6~8月には住信SBIネット銀行が3ヶ月もの円定期の年利が0.3%になるキャンペーンをやっていた。こちらも3ヶ月定期だけ1桁高い年利になっていた。
なぜネット銀行は3ヶ月定期キャンペーンを行うのだろうか。おそらく3ヶ月が人がちょうどものを忘れる期間だからだろう。
キャンペーン期間が終わると、年利は一桁下がる。だが、多くの人は3ヶ月定期が満期になったことを忘れているか、覚えていても面倒くさくて自動継続にする。銀行はそれを狙っているのだろう。
もし、1ヶ月定期を年利0.3%にするキャンペーンをやったらどうだろう。年利0.3%は1ヶ月だと0.0025%である。得られる金利の額があまりに少ないので、多くの人はわざわざ預金を移そうと思わないだろう。
逆に6ヶ月だと、銀行にとって金利負担が大きすぎる。3ヶ月が銀行にとって預金者を釣るのに最適な期間なのだろう。
現在、日本円の債券を市場で買うとマイナス金利。個人向け国債を買っても0.05%しかない。
ネット銀行は国債や大手銀行よりは若干倒産リスクが高いが、一千万円まではペイオフで保護される。
日本円の安全資産に関しては、ネット銀行の3ヶ月定期キャンペーンを渡り歩くのが、最もハイリターンだ。
※口座を複数作って渡り歩くのが面倒な人はイオンカードを作ってイオン銀行に預けるのが簡単だ。普通預金で0.1%程度の年利が得られる。