東雲製作所

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ラグビーは私には厳しすぎる

 ラグビーW杯が盛り上がっている。私は今までほとんどラグビーを観たことがなかったのだが、攻撃方法にバリュエーションがあり、力勝負をしていたかと思うと瞬時にスピード勝負になるなど、試合展開にメリハリがあって面白い。
 だが、ラグビーのルールを知るにつれ、ラグビーの世界が厳しすぎると感じるようになった。

1)ミスをすると反則になるのが厳しい
 ラグビーではボールを前に落とすとノックオンの反則になる。反則と言うと意図的に悪いことをしたという印象だが、ノックオンはミスをしただけ。プレイヤーもボールを落としたくて落としたわけではないのに反則になってしまうのだ。ミスをするのは罪なのだと言われているようで厳しい。
 さらに奇妙なのがジャッカルされた選手がボールを離せないとノットリリースザボールの反則になってしまう点だ。相手に力ずくで反則をさせる行為が認められているのだ。
 サッカーで言うなら、相手選手の手を掴んで力ずくでハンドさせているようなものだ。もしそんなことをしたら力ずくでハンドさせた側が罰せられるが、ラグビーではやられた側がペナルティを受ける。弱いのは罪なのだと言われているようで大変厳しい。

2)楽をすると反則になるのが厳しい。
 ラックの最後尾で配球役の人がどこにボールを出そうかと左右を見まわしている時がある。横から走って行ってタックルすれば簡単にボールが奪えるじゃないか、と思うが、そんなことをするのは卑怯なので反則なのだ。
 押し合う時も真正面から入らねばならず、横から入ったりすると反則になる。前に向かって攻めるのに、ボールをパスする時は後ろに投げねばならない。とにかく、楽をしようとすると反則なのだ。

 私の九割は楽をしたい、サボりたいという感情でできている。物事に取り組む時は真正面からぶつかるのではなく、せこい手を使って搦め手から攻略して楽をできないかということばかり考えている。そんな私にとってラグビーの精神は眩しすぎる。

 ラグビーは観る分には面白いが、真人間向けのスポーツなので絶対に自分ではやりたくない。