東雲製作所

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ゴルフ、ボウリング、野球の三刀流

今年の5月16日にプロゴルファーになった。何度も素振りをして飛距離を体に叩き込むことでスコアがぐっと上昇した。
翌週の5月23日にはプロボウラ―になった。投げる時に手首をひねるというコツをつかんでからは高確率でストライクを取れるようになった。
5月29日にはプロ野球選手になった。150kmオーバーの変化球を打つのは大変だが、ボール球で勝負することを意識すればプロ相手でもそこそこ抑えることができる。
ボクシングはプロに昇格してはアマチュアに戻るのを4度繰り返している。相手のパンチをかわして、相手の動きがスローモーションに見えた瞬間に叩き込むのがコツだ。
テニスだけは半年経った今でもプロになることができない。
Wii Sportsのことだ。

Wii SportsWiiコントローラーで打ったり投げたり殴ったりできるスポーツゲームだ。競技の細部は簡略化されているが、勘どころが押さえられており、今まで話には聞いていたがピンと来なかったことが実感できた。
私は野球の経験がないので、速球の後に遅い球が来るとなぜ打てないのかが分からなかったのだが、160kmの速球の後に90kmのフォークを投げられると確かに対応できない。
また、ゴルフでバーディを取った後のホールで短いパッドが入らずにボギーになると、叫びだしたくなった。ゴルフがメンタルスポーツと言われるのも納得だ。

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ゴルフのクレイジーな9番ホール

Wii Sportsをやって分かったことが二つある。一つは私は俊敏性に欠けているので、対人競技が苦手だということだ。ボウリングやゴルフのように自分のペースで投げたり打ったりする競技の方が向いている。
私は中学高校と柔道部だったのだが、部内の試合で一度しか勝ったことがない。それも高校から始めた同級生が素人同然の時に勝っただけだ。
柔道はボクシングに近いので、テニスほどひどくはないが、さほど向いているとは言いがたい。高校にボウリング部やゴルフ部はなかなかないにしても、弓道部なら自分のペースで弓を引くことができる。
事前にWii Sportsのようなもので適正を調べてから部活を選べばもっと活躍できたかもしれないと思ったが、私の学校には弓道部なんかなかったので、どっちみち運動部で活躍するのは無理だった。

もう一つは苦手なものでもコツコツ続けていれば上達するということだ。私はテニスに全く向いていないが、週一回の試合を続けてきた結果、半年かけて767までスコアが上昇した。(スコアが1000になるとプロ)
スコアが上がると前に進んでいるのが実感できるので、大きなモチベーションになる。
私が最も長期に渡って取り組んでいるのは小説だが、一年かけて書いたものを半年かけて新人賞で審査してもらうので、評価を得るまでの期間があまりに長く、モチベーションの維持が難しい。
小説を読んでスコアをつけてくれるAIがあったら、多くの人がもっと上達するのではないだろうか。