東雲製作所

東雲長閑(しののめのどか)のよろず評論サイトです。

2017-01-01から1年間の記事一覧

Dropbox Business無料トライアルのキャンセル方法

大容量ファイルをやり取りする必要があり、Dropbox Businessの一か月無料トライアル版に加入した。 トライアル終了期限が迫ってきたのでプランをキャンセルしようとしたのだが、巧妙にキャンセルボタンが見つけにくくなっており、一時間ほど探し回ることとな…

小説とドラマの違い――猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち感想

(本稿は『猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち』の内容に触れています。) 『猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち』(大山淳子著、講談社文庫)は面白くないシーンが一つもない。 小説の冒頭、満席の新幹線に乗ってきた二人組が「切符あるのに席ないわけ…

益城町に行ってきたので写真をアップする

少し前に仕事で熊本県の益城町に行ってきた。2016年4月14日に発生した熊本地震の震源地である。撮ってきた写真を公開する。田舎町なのかと思っていたが、空港やサントリーの工場があり、活気のある町だった。 震源断層 田んぼの中の道路に熊本地震震源断層の…

影響が残るという微かな希望――Re:ゼロから始める異世界生活感想

(本稿は『Re:ゼロから始める異世界生活』第一章のあからさまなネタバレを含みます。また、第一章の感想なので、最新刊まで読んでいる人にとっては今更何を言っているんだという内容だと思われます。) 小説家になろうで公開されている『Re:ゼロから始める異…

小ネタ集1703

だいぶ更新間隔が空いてしまったが大したネタがない。そこで「しいたげられたしいたけ」の真似をして小ネタ集をやることにした。ちなみに元々はテキストサイトだったのに時々写真を載せるようになったのも「しいたげられたしいたけ」の影響である。 シン・ポ…

現代の福音書――アズミ・ハルコは行方不明感想

(本稿は『アズミ・ハルコは行方不明』の抽象的ネタバレを含みます。) 『アズミ・ハルコは行方不明』(山内マリコ著、幻冬舎)読了。こんな小説は読んだことがない。 普通の小説は何頁か読めばある程度先の展開が分かる。ミステリーなら謎の解明、恋愛小説…

南渓和尚キュゥべえ説――おんな城主直虎第6回感想

(本稿は『おんな城主直虎』第6回と『魔法少女まどか☆マギカ』のネタばれを含みます。) NHK大河ドラマ『おんな城主直虎』(森下佳子作)は全く期待しておらず、おとわが可愛いから見始めただけだったのだが、登場人物の葛藤が丁寧に描かれていて面白い。 第…

内面のないキャラクター――けものフレンズ感想

『けものフレンズ』(たつき監督)のキャラクターには内面がない。内面がないという言い方に語弊があるなら、外面と内面が一致していると言っても良い。 けものフレンズは悪意のあるキャラクターが登場しないという類似点から、しばしば『ご注文はうさぎです…

力の及ぶ限りの努力――職業としての小説家感想

(本稿は『職業としての小説家』の内容に触れています。) 『職業としての小説家』(村上春樹著、スイッチ・パブリッシング)は村上氏が創作について語った本だ。通常の小説の書き方本には書いていない、感覚にかんする具体的な心構えが記されていて、参考に…

2016小説年間ベスト10

東雲長閑が2016年に読んだ小説のベスト10です。例によって2016年発売作品のベスト10ではありません。 2016年のまとめなのにぐずぐずしている内に1月末になってしまいました。 りゅうおうのおしごと!3 白鳥士郎 GA文庫 「このライトノベルがすごい!2017…

緊張の緩め方――晴天の迷いクジラ感想

(本稿は『晴天の迷いクジラ』のネタバレを含みます。) 窪美澄氏はデビュー作『ふがいない僕は空を見た』でいきなり山本周五郎賞を獲得。本屋大賞2位になった気鋭の作家だ。デビュー作を読んだ時はあまりのすごさに打ちのめされたが、二作目である『晴天の…

当たり前な不都合な真実――痩せる筋トレ痩せない筋トレ感想

数年かけて5キロほどの減量に成功した。だが、同時に代謝も落ちて太りやすくなってしまった。そこで筋肉をつけようと「痩せる筋トレ痩せない筋トレ(比嘉一雄著、ベスト新書)」を手にとった。 「痩せる筋トレ痩せない筋トレ」は当たり前のことが書いてある…

歌番組としての矜持――第67回NHK紅白歌合戦感想

(本稿は第67回NHK紅白歌合戦のネタばれを含みます。文中の敬称は略させて頂きました。) 生放送の魅力は何が起こるか分からないことだ。紅白歌合戦は生放送の歌番組だが、歌番組は最も生放送に向いていない。何故なら、歌は古典芸能と並んで最も何が起こる…

2017年年賀状

皆様、明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。 葉書には薄いものなら貼りつけることができる。そこで今年の年賀状は100円ショップから買ってきた七面鳥の羽根飾りを切って貼りつけてみた。 郵便局の規定では折り紙など立体的なものは駄…