出張で静岡の富士宮に行ってきた。日中は仕事をしていたので、夜になってから浅間神社を見に行った。
富士宮には浅間神社と名のつく神社がいくつもある。まず、若之宮浅間神社にお参りした。
次に、城山富士浅間神社に行った。
暗すぎて何も写ってない!
最後に富士山本宮浅間大社に行った。やはり夜になってからじゃ遅かったのか……とがっかりしていたが――
何と社殿がライトアップされていた。
冬の引き締まった空気の中、浮かび上がる楼門が幻想的だ。
大鳥居からの眺め。奥に小さく楼門が見える。
石碑とライトアップされた木々。
中でも印象的だったのが湧玉池だ。湧玉池は富士山本宮浅間大社の境内にあり、国の特別天然記念物に指定されている。説明板によると、1万年前の富士山噴火で流れでた溶岩の末端に位置しており、富士山麓に降った雨や雪が湧き出しているのだと言う。
ネットのレビューを見ると癒やしスポットだと書かれているが、夜の湧玉池は荒々しかった。
真っ黒な水面に満々と湛えられた水が、橋の下を激しく白波を立てて流れ下っている。辺りには轟々と水音が響き渡り、大地が揺さぶられている。
昔の人が畏怖の念を抱いて神社を建立したのも納得だ。
都会に住んでいると、周りの全てが人の手によって作られたものなので、人間は環境を自在に変えられるような気になってくる。だが、富士宮で巨大な富士山を見ると、それが間違いであることに気付かされる。どう頑張っても人力で富士山を作ることなんて出来っこないからだ。
全国各地にイオンが出来、日本中が均一化されていると言われている。実際、富士宮の幹線道路沿いには、どこにでもあるようなチェーン店が立ち並んでいる。
だが、ビルに囲まれて育った人と、富士山を見て育った人とでは、根っこの部分の考え方に大きな違いが生じるのではないか、と考えさせられた。
おまけ:富士宮焼きそばの写真
「ふじの」の焼きそば
「伊東」の五目焼きそば