Hagex氏が殺された。
出頭してきた容疑者は、色んな人に「低能」などといった罵詈雑言を浴びせかけていたことから「低能先生」と呼ばれていたらしい。
もしこの容疑者の口癖が「低能」ではなく「はにゃーん」だったら「はにゃーん先生」と呼ばれていただろう。
別に低能先生と呼ばれたから犯行に及んだわけではないようだが、低能先生などと呼ばれて気分が良いわけはない。
低能などという言葉を使ったことが、自らの不幸を招いたのだ。
ちょっと前にこういう増田記事があった。
確かにはてなにはこういう口の悪い人が結構いる。だが、それに影響されて悪口をエスカレートさせるのは良くない。
何故なら、書いた言葉は自分に影響を与えるからだ。
この増田も最初は周りが使っているからという理由で汚い言葉を使い始めたのかも知れない。
だが、他者のことをバカ、アホ、低能などと嘲り続けていると本当に相手がバカなんじゃないかと思うようになる。
そのうち自分だけが正しく周り中がバカだと感じるようになり、誰からも学ぶことができなくなってしまうのだ。
容疑者は頻繁に他者に対し「殺す」などとidコールを飛ばしていたらしい。
最初に「殺す」と書いた時、本人は本当に殺すつもりはなかっただろう。だが、何度も殺すと書き続けているうちに、その言葉が彼自身への呪いとなり、自らを縛っていく。そしてちょっとしたきっかけで、本当に人を殺してしまったのだ。
もちろん、ほとんどの人はネット上で「殺す」などと書いても実際に殺すことはないだろう。だが、殺すなどと書きこむことが、自分の人格に良い影響を与えるわけがない。
周りがどんな言葉を使っていようとも、「低能」だの「殺す」だのといった言葉で他者を中傷してはならない。相手を傷つけるだけでなく、書いた本人を歪めてしまうからだ。
Hagex氏のご冥福をお祈り申し上げます。