東雲製作所

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アフター6ジャンクション感想――いきいきさせてくれる人のことを好きになる

アフター6ジャンクション(TBSラジオ、平日18:00-21:00、以下アトロク)を帰宅途中に良く聞いている。名物の「週刊映画時評ムービーウォッチメン」を始め、音楽、小説、漫画、ゲーム、アニメ、演劇、美術、古典芸能などありとあらゆるカルチャーを取り上げているので、たいていの人が何かしら興味ある話題に出会えるだろう。

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アトロクのパーソナリティーはライムスター宇多丸さん。曜日ごとに別のアナウンサーがパートナーを務めているのだが、どの曜日も和気あいあいとしている。
雰囲気が良いのは、曜日パートナーやレギュラー出演者がみんな宇多丸さんを大好きなことが伝わってくるからだ。
宇多丸さんは人の才能を開花させる天才だ。名伯楽と言って良い。

アトロクには月刊しまおアワーという月一企画がある。漫画家のしまおまほさんが家の近所を散歩した様を街録したり、エロいママ友が登場したりと好き勝手やっている。
普通のパーソナリティーなら、もうちょっと常人にも分かりやすいようにしてくれと修正を求める所だろう。
宇多丸さんは、こうすればより良くなるみたいなアドバイスは言うが、あれはダメ、これはダメみたいなことは言わない。
放送を聞いていると事前に何をやるか知らないようだ。しまおさんが自由な発想を飛ばした結果、しまおさんの鬼才っぷりがいかんなく発揮された名物企画になった。

アトロクが始まってからというもの、各曜日パートナーは次々と眠れる才能を開花させている。
最初の頃はアナウンサーらしく体面を保っていたのが、徐々に隠していた欲望をさらけ出し、のびのびとやりたいことをし始めたのだ。

月曜の熊崎風斗アナは毎週お勧めグラビアアイドルを発表し始め、グラビア評論家として活躍している。
火曜の宇垣美里アナはTBSを辞めて独立。コラムやグラビアなどバリバリ仕事をこなし、念願のアニメ声優も務めた。
水曜の日比麻音子アナは演劇や朗読特集で才能を発揮。キングオブコントの進行を務めるなど飛躍している。
木曜の宇内梨沙アナはフリートークの才能が開花。ゲーム好きが高じてゲームの実況動画を配信する仕事を始めた。局アナとして給料を貰ってゲームをやっているなんて羨ましすぎる。
金曜の山本匠晃アナはムービーウォッチメンの課題映画を毎週観てかなりの映画通になった。みんなが宇多丸さんを大好きという構図はライトノベルみたいだと思っているのだが、ラノベにするならメインヒロインは山本アナであろう。

相手の魅力を引き出すには、相手がリラックスできるような環境を与えるだけでなく、相手の魅力がどこにあるかを知らなければならない。
アトロクでは2019年のお正月に特別企画として「新春アトロク・アナウンサー放談」を放送した。宇多丸さんが各アナウンサーにじっくりインタビューを行い、趣味や来歴を掘り下げたのだ。これを境に、曜日パートナー達は完全に殻を破った感がある。
プロデューサーが女性アナウンサーしか需要がないと判断したのか、番組では3人の女性アナウンサーのインタビューしか放送されなかった。だが、宇多丸さんは2人の男性アナウンサーに対してもきっちりインタビューを行ってポットキャストで配信した。公平な姿勢に感銘を受けた。

人は、自分のことをいきいきさせてくれる人のことを好きになるのではないか。
私は全然周囲の人をいきいきさせることに心を配っていないから人望がないのか、と反省させられた。


アフター6ジャンクションは12月25日にこの一年の集大成である「ライムスター宇多丸のシネマランキング2020」を放送する。
ラジオクラウドでネット局でない地域の人も聞けるので、興味をもったものから聞いてみてはいかがだろうか。

 

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