東雲製作所

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橿原は1300年超の歴史のすごさに無頓着

1月に仕事で奈良県の橿原市に宿泊した。
橿原市の観光名所と言えば橿原神宮だ。神武天皇を祭った神社で、1980年に創建された。周辺には天皇陵などが点在している。だが、私が泊まった大和八木駅前からは離れているので、遠くから古墳らしき森を眺めただけだった。

 

泊ったホテルは古い町並みの一角にあるのだが、そこから細い路地を通って大通りに出ると突然大都会になるので、あまりの差に驚く。


大和八木の駅前ではイルミネーションが飾られていた。

 

駅前にはリュウや春麗の銅像やストリートファイターのキャラの壁画が描かれた公園がある。何でもカプコンの創業者辻本憲三氏が橿原市出身という縁で、連携しているのだとか。


一番驚いたのが横大路だ。日本書紀に記載された日本最古の国道なのだが、一里塚が置かれた箇所の周囲はビルが並んだ大通りで、日本最古の国道要素は何も残っていない。

 

だが、そこから少し歩くと急に歴史ある町並みに変わるのだ。

 

橿原には神武天皇の神話地代、694年の藤原京、中世の街道町、現代のカプコンという1300年超の歴史が地層のように積み重なっている。

普通の街だったら、日本最古の国道なんかあったら「日本最古の国道の街」として大々的にアピールするだろうが、橿原は1300年分の歴史の積み重なりのおかげでアピールポイントが沢山あるので、一応書いておきましたぐらいのアピール度に留まっている。
1960年代に開発された町に住んでいる私からするとあれもこれもすごいのだが、橿原の人は歴史の古さに慣れているので、自分の町のすごさに気づいていないように見える。

特に横大路は「1300年の歴史が味わえる日本最古の国道」などと大々的にアピールすれば、もっと観光客を呼び込めるのではないだろうか。