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米国株式指数の特徴とそれを活かした投資法

主な米国株式指数として下記の5種類がある。

指数 主な投資信託 信託報酬
NYダウ(DJI) 大和-iFree NYダウ・インデックス 0.2430%
S&P500(GSPC) 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 0.1728%
NASDAQ(IXIC) 大和-iFreeNEXT NASDAQ100インデックス 0.4860%
VTI 楽天楽天・全米株式インデックス・ファンド 0.1696%程度
VYM 楽天楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド 0.2096%程度

 

各指数の2018年年初を100とした時の値動きを示す。

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NASDAQ>VTI>S&P500>NYダウ>VYMの順で値動きが大きい。
値動きが大きい指数の方がリターンが大きい傾向にあることが分かる。

NASDAQはPERが高いが、長期的に見ると最もリターンが大きい。
しかしながら、NASDAQは値動きが大きいため、昨年10月のような時に高値掴みしてしまうと下落時に大きく値下がりしてしまうという欠点がある。買うなら、昨年末のように大きく割安になった時に買いたい所だ。

だが、昨年末のような暴落は度々あるものではない。ひたすら暴落を待ってからNASDAQを仕込む投資方針だと、長年暴落がなければ、機会損失になってしまう。
そのため、下記の投資戦略を考えた。

1)平均的な割安さの時は、資金の半分を使って、下落耐性が強いVYMを買う。
2)割安状態になったら、もう半分の資金でVTIかS&P500を買う。
3)大きく割安になったら、VYMを売ってNASDAQを買う。

これなら、割高な時以外は買うことができるので、資金を遊ばせずにすむ。面倒くさければ、2)、3)だけでも良い。

最近のS&P500の予想PERは概ね15~18の間で推移している。
目安としては、PER16.5(もしくは17.0)で1)、16.0(16.5)で2)、15.5(16.0)で3)を実行すれば良いのではないだろうか。