東雲製作所

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日本株は成長株しか値上がりしていない

 日本株はトランプショックで値下がりしたものの、年初来では5%値上がりしている(5月10日時点)。
 しかし、日本株全体が上がっているわけではない。
 5月10日の25日騰落レシオ(東証一部)は84.42。これは、過去25日間で値上がりした銘柄数が、値下がりした銘柄数の84%しかないということだ。
 その間、日経平均は1.48%値上がりしている。日経平均は上がっているのに、値下がりしている株の方が多いのだ。

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 写真は5月11日の新聞の週間株式欄だが、年初来安値更新を示す三列目が白抜きになっている銘柄が目立つ。
 年初来安値ということは、皆がパニック売りして株価が大暴落していた年初よりも安いということだ。
 特に銀行や電力・ガスでは過半数の株が年初来安値を更新している。
 消費増税の影響を受ける建設、食品、卸売、小売といった内需系や米中貿易戦争の影響を受ける鉄鋼・金属、化学も冴えない。
 年初来高値を更新している銘柄は情報通信やサービス分野に集中している。


 年初来安値からの値上がり率ランキングを見ると
1 環境管理センター 358.52%
2 アピックヤマダ 266.45%
3 Amazia 229.15%

 聞きなじみのない新興銘柄が並んでいる。
 比較的有名な企業ではメルカリが81.05%上昇して74位、はてなが78.97%上昇して81位に入っている。
 幸せの青い鳥が近くにいるとは本当だったのだ。
 私は昨年に一度はてなを買うか検討し、追加投資をしなくてもユーザーが勝手にコンテンツを作ってくれるビジネスモデルは魅力的だと思ったのだが、PERが高いし、ユーザーがケチで儲からなそうなので見送ってしまったのだ。

 これらの成長株の5月13日時点でのファンダメンタルは下記のとおりだ。

環境管理センター PER127.33 PBR3.58 配当利回り0%
アピックヤマダ PER- PBR2.14 配当利回り0%
Amazia PER93.58 PBR49.95 配当利回り0%
メルカリ PER- PBR7.37 配当利回り0%
はてな PER44.74 PBR7 配当利回り0%

 アピックヤマダとメルカリは赤字なのでPERは算出不能、他も極めて高い。
 PER45の株が標準的値であるPER15まで下落したら株価は1/3になってしまう。
 値上がりしている成長株は概して割高すぎて暴落のリスクが高く、手が出せない。


 一方、成熟株は軒並み割安になっている。

トヨタ自動車 PER9.85 PBR0.96 配当利回り3.36%
三菱UFJFG PER6.97 PBR0.41 配当利回り4.29%
オリックス PER6.03 PBR0.68 配当利回り5.15%
伊藤忠商事 PER5.97 PBR1.02 配当利回り4.3%

 業績は悪くないのにひどいバーゲンセールだ。
 これらの株はさすがに安すぎるので長い目で見れば適切なファンダメンタルまで回復する可能性が高い。問題はいつまで待てばよいか分からないことなのだが。

 

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S&P500のPERがようやく17.0以下の妥当な水準まで下がってきた。