東雲製作所

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ホテルおおるりボロいが安い

 夏休みに家族で温泉に行くことになり、末っ子の私が宿探しを任された。
 関東の温泉は車を持っていないと行きづらいものが多い。しかも両親が高齢なため、乗り継ぎが多いものは避けたい。
 夏休み時期なのでどこも値段が高い。どこかに安くて移動が楽な温泉宿はないものか、と思っていた所、こんな宿を発見した。

www.ohruri.com

 草津温泉ホテルおおるり
 3~4名だと一人一泊5,375円。しかも、関東各地から1000円で送迎バスが出ている。

 他のホテルが軒並み一万円以上なのに、異様に安い。安すぎて不安になるレベルだ。
 一泊二食つきの温泉旅館がこんな値段でやっていける訳がない。ブタの餌でも食わされるんじゃないだろうか。
 一抹の不安はよぎったが、たとえ食事がブタの餌だったとしても安いので予約した。行ってみた所、安い理由がある程度理解できた。

 

安さの理由1 昼休憩でおおるりグループの休憩所に寄って金を回収している。

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 送迎バスは行き帰り共、お昼に休憩所に立ち寄る。休憩所には食堂とコンビニがあるのだが、どちらもおおるりグループが運営している。
 徒歩圏内に他の店もあるにはあるのだが、別にぼったくり価格というわけでもないので、ほとんどの客はおおるりグループの店で昼食を取り金を落とす。送迎バス自体は儲からないのだろうが、グループ全体では利益を回収しているのだ。頭良い!

 

安さの理由2 設備がボロい。

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 ホテルおおるりの館内はボロかった。廊下や階段は古びており、部屋のふすまの明り取りの障子は破れていた。
 普通のホテルは定期的に古くなった設備を改修するのでコストがかさみ、宿泊代金も高くせざるを得ない。
 おおるりグループは古くて客足が落ちたホテルを買収し、改修費用をかけないことで運営コストを抑え、関東一円から客を集めることで薄利多売で儲けているらしい。頭良い!

 

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 ロビーには漫画コーナーがあるのだが、並んでいたラノベが通好みだった。

 

 素晴らしかったのが、夕食、朝食共に食べ放題だということだ。
 行く前に、私は『よつばと!』14巻を読んだ。そこで主人公のよつばはホテルのランチバイキングに行き、美味しいものを食べまくり、
「こわい こないだみたテレビのみたいに たくさんたべたらブタになるしくみかも… 」と不安がる。私も不安になるほど美味しいものを食べまくってみたいぜ、と思っていたので、渡りに船であった。

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 結果として、こんなに山盛りに取ってしまい、帰って体重を測ってみたらしっかりブタになっていたのだった。

 

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 草津温泉名所の湯畑

 

よつばと!(14) (電撃コミックス)

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