東雲製作所

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なすすべもなく負けると涅槃の境地

 私は千葉ロッテマリーンズのファンだ。だが、球場に足を運ぶのは、2シーズンに1回ぐらいだった。マリーンズは12球団で最も観客動員数が少ないことで知られているが、それは私のような不熱心なファンのせいである。
 しかし今シーズンはファンクラブ会員になったこともあり、2回応援に行った。去年までは計3回なので大幅増である。

 過去3回、私が行った試合は全てマリーンズが勝った。それは私が強運の持ち主だから――ではなく、予告先発投手を見比べて、勝てそうな試合の時に応援に行っていたからである。
 しかし今年はむしろ劣勢そうな試合の時に応援に行った。負けそうな試合こそ応援の力が必要とされているのに、勝てそうな試合だけ行くとは何事か。お前はそれでも真のマリーンズファンか、と考えた――わけではなく、そうする事情があったのだ。

 最初に球場に行ったのは5月6日の対オリックスバファローズ戦。ロッテの先発はしばらく二軍で調整を続けていて、久々に一軍で登板する唐川。対するオリックスはエースの金子。あまり勝てそうもない。
 だが、この日はバリュー試合に設定されており、外野応援席の値段がわずか千円だった。安い! というわけで応援に出かけた。
 結果は5対0でオリックスの勝利。唐川は7回2失点と頑張ったのだが、金子にロッテ打線が散発の4安打に押さえこまれ、あまり点が取れる感じがしなかった。

 二回目に観戦に行ったのは 8月13日の対ソフトバンクホークス戦。ロッテの先発はルーキー関谷。対するソフトバンクの先発は千賀。千賀は当時8勝1敗と絶好調。しかもロッテはソフトバンクに三試合に一回しか勝てていない。戦う前から劣勢は否めない。
 だが当時、ロッテはソフトバンクに引き離されているものの二位であり、ここでソフトバンクを三タテにできれば、優勝の可能性もあった。そして私の手元にはファンクラブ入会の際にもらった内野自由席の無料券があった。ぐずぐずしていると、無料券を使い損ねてしまう。というわけで応援に出かけた。
 結果は3対0でソフトバンクの勝利。関谷は7回3失点と頑張ったのだが、千賀にロッテ打線がわずか1安打に押さえこまれ、全く点が取れる感じがしなかった。 
 
 試合終盤に逆転されて負けるととても悔しい。だが、このようになすすべもなく負けると悔しくない。悲しくもない。感情は動かず、ただ幸福値だけが下がったような気分だ。太陽は東から上る。枯れ葉は木から落ちる。弱いほうが負ける。何の不思議があろうか。

 

 唯一嬉しかったのは、ファンクラブ特典としてオリックス戦ではピンバッチ、ソフトバンク戦ではブランケットがもらえたことだ。

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このブランケット、一見普通のマリーンズ柄なのだが、開けてみると――

 

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 涌井選手と清田選手の等身大ブランケットになっているのだ!

 

 これを見て抱きまくらみたいで使いづらいと思ってしまうのは私のマリーンズへの愛が足りないからだろうか。