東雲製作所

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はてなーの手斧は何のため?――リンゴ日和。移転について

 リンゴ日和。がライブドアブログへ移転したはてなは一つ優れたコンテンツを失ってしまった。
 先ごろからのリンゴ日和。へのバッシングには腸が煮えくり返る想いだった。ひどいコメントに、低評価ボタンがあれば一万回くらい連打してやるのにと思って歯噛みしていた。

 リンゴ日和。へのバッシングは在特会生活保護バッシングと同じ構造を持っている。どれもが、ずるをしていると言いがかりをつけて自分が気に食わないマイノリティを排除しようとしているのだ。
 ひーたむさんがはてなのルール違反をしていないことは明らかだ。もしひーたむさんのような著名ユーザーがルール違反をしていたら、運営がアカウントを停止するはずだ。はてなの公式ルールに反しているという以外の批判は全て、単に俺が気に食わないと言っているのと変わらない。

 はてなでは言葉の手斧を投げ合う一匹狼が幅を利かせており、ひーたむさんのように穏やかに話し知り合いと仲良くできるような人は少数派だ。
 私は独身で友達も少ないので、一匹狼の気持ちも分かる。幸せな家庭を築き、プロエッセイストデビューしているひーたむさんが羨ましい、妬ましいという気持ちは私の中にもある。だが自分の鬱憤を晴らすために手斧を投げるのは間違っている。そういうことをする人は、手斧が相手を傷つけるという当たり前のことを忘れているとしか思えない。

 はてなーが手斧持っているのは多様性を圧殺しようとする者に立ち向かうためで、気に食わない者を排除するためではない。手斧を投げていない人にいきなり投げつけるような手斧は害悪でしかない。
 はてなはインターネットの中では在特会的なものに批判的なコミュニティだと思っていた。普段は手斧を投げ合っているブクマカー達が、人権を侵害するようなニュースには一致団結して批判に回る様を頼もしく思っていた。そんなはてなでこうしたバッシングが起き、心ないコメントに多くのスターがついたことに私はショックを受けた。

 多様性を尊重せず、寛容の精神を失った集団は衰退する。過去、多くの集団が、せっかく生まれた新しい芽を古参が「こんなのは○○じゃない」と潰すことで衰退していった。はてなーも同じ過ちを犯していないだろうか。はてなには大好きなブクマカーやブロガーが沢山いるのでそんなことにはなってほしくないのだが。


 ひーたむさんには新天地での活躍を期待しています。スマホを持っていないので、LINEによる更新通知は受けられませんが、ぼちぼち見に行こうと思います。 

 

ringobiyori.blog.jp