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東雲製作所

東雲長閑(しののめのどか)の書評サイトです。ジオシティーズ(http://www.geocities.jp/shinonomenod/)から移転してきました。

グリズリー飛行士ツアラトゥストラの楽しい物語感想

ギャルゴとかアストロノトとか量産型はダテじゃないとかビビっときた新人さんの続刊が次々発売されたのに、読むものが多すぎてなかなか手が回りません。これは業界的にかなりまずい状況だと思います。
・ちなみに電撃とファミ通の受賞作でこれまで読んだ中では『君のための物語』が一押しです。
桜庭一樹さん登場の情熱大陸を見たら胸がざわざわして眠れなくなる。
・仙台筋弛緩剤事件の動機がどうしても腑に落ちない。いや、本当に守氏が犯人なのかも知れないが、それにしたってあんな証拠で有罪にするのはまずいと思う。


ほうかご百物語 峰守ひろかず 電撃文庫
かのこんからエロさを除いてまったりさせたみたいな小説。
イタチっ娘萌え小説というよりは妖怪うんちく小説といった趣き。

ツアラトゥストラへの階段2 土橋真二郎 電撃文庫
最近アニメのカイジにはまっていて、あれは殆ど男しか出てこないのだが、それと比べると、異性関係というのはそれよりも複雑で、どうしても邪念が入るものだなあとしみじみ思った。
超人計画みたいになっているあとがきが抜群に面白いが、こういう方向に進んでいくと書けなくなる作家が多いので心配でもある。

ライトノベルの楽しい書き方 本田透 GA文庫
剣が気づくシーンが素晴らしく、本田さんは萌え原理主義者なのではなくリベラリストなのだということを再確認した。
確かに作者はこんな姫宮美桜先生みたいなおかしな書き方はしていないのだろうが、小説に作者の魂の叫びが載っている所は似ており、そこが好き。

サージェント・グリズリー 彩峰優 ファミ通文庫
ヒロインの軍曹が登場した時はあまりの変さに頭がくらくらしたが、こんなのは序の口で、後から登場する奴らの方がもっと変だった。
「懐には銃が二丁しまってあるので目を逸らし、体格は元軍人なだけあってガッチリしている。」など、文章が荒々しい。

とある飛行士への追憶 犬村小六 ガガガ文庫
二人のうれしはずかしくも切ないやりとりも良いが、何より目の前に空の、海の青さが立ち上がってくるような鮮やかな描写に惚れた!
それにしても、戦闘妖精雪風といい、スカイクロラといい、アリソンといい、空戦ものにはずれなしなのだが、結局のところ、三次元を描写しなくてはいけない空戦ものは、的確な描写力を持った実力者しか挑まないからだろう。