東雲製作所

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戦う部屋と階段落とし感想

戦う司書と荒縄の姫君』は間違いなく年間ベスト級の傑作でした。
この巻で一区切りなので、未読の方はぜひ既刊六冊の一気読みを!


ROOM NO.1301 #8 妹さんはオプティメスティック! 新井輝 富士見ミステリー文庫
八巻のラストシーンに至って、遂に通常の意味での物語が始まったように思う。
他のエンターテイメントが、現実的なところから無理して物語を生み出しているのに対し、本作は物語が立ち上がるのを辛抱強く待っていたからではないだろうか。

七胴落とし 神林長平 ハヤカワ文庫
青い青いと言われた『扉の外』なんか余裕でぶっちぎって壮絶なまでの青くささで、自分はこれほど青くなかったと思うが、青かったのを忘れてしまったのかもと不安になった。
上遠野、桜庭、中村といった方々と同じ魂を感じ、今でも十分新しいので、ライトノベルレーベルで再販すれば結構売れるんじゃないだろうか。

戦う司書と荒縄の姫君 山形石雄 集英社スーパーダッシュ文庫
最初の数十頁で驚愕したが、そんなのはまだ序の口で、もうすさまじいまでの壮大にして壮絶さ!
このシリーズは結局想いをつないでいくことを描いていて、人類を発展させたのも、人に喜びを与えるのも皆、「想いの伝達」の為せる技であり、「想いの伝達」以上に大切なことなどこの世にはないのではないか、と思えてきた。

学校の階段櫂末 高彰 ファミ通文庫
ライトノベルってわりとベタな言説(友情とか正義とか)を強く主張したり、逆にあざ笑ってみたりするのが多いが、本作は、「本当にそうなのかな?」と考えて、納得のいく第三の答えを弾き出すところが大好きだ。
基本的に一巻につき一人づつの内面に迫っていく構成なので、新キャラがどっと登場したということはまだしばらくは続きそうだ。


そういえば、4月からアニメ4月新番組トレンド調査 のアクセスがやたら伸びていて、「アニメ4月新番組」で検索した人が飛んできているようなのだが、内容は去年の4月新番組に関するものなので、明らかに検索者が望んだものとは違っていると思われる。