東雲製作所

東雲長閑(しののめのどか)のよろず評論サイトです。

パンツはいてないバッテリー学校を出ようの感想

めでたくはてな市民になりました。

学校を出よう!〈2〉I‐My‐Me 谷川流 電撃文庫
谷川さんは、エンターテイメント作家になる際に捨てるはずのものを持ち続けている。
今回は制服だけ置いてあるシーンが屹立している。

よくわかる現代魔法 ゴーストスクリプト・フォー・ウィザーズ 桜坂洋 集英社スーパーダッシュ文庫
「パンツをはいていない」で名高い本作だが、どうしてもパンツをはいていないのでなければならないというわけでもないな、と思ったのだが、読丸さんの素晴らしすぎる解読を読むと、パンツをはいていないのでなくてはならないことがよくわかる現代魔法
しかし、これってこよみ以外はみんな別人になっているってことでホラーだなあと思ったのだが、考えようによっては誰もが日々少しづつ別人になっているとも言える。

バッテリー あさのあつこ 角川文庫
ああ、これは人気でるよなあ、と納得の出来。
特にさらっとしているのに人物の様子や気持ちのみならず、その場の空気までもが伝わってくる描写が卓越している。

バッテリーII あさのあつこ 角川文庫
これは成長小説ではないとあるので、何小説か考えたのだが、バッテリーの恋愛小説と考えるのが一番近いのではないか。
それにしても主人公巧はリベラリズムのために大人に反抗していて、野球のために反抗しろよ、とは思う。