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東雲製作所

東雲長閑(しののめのどか)の書評サイトです。ジオシティーズ(http://www.geocities.jp/shinonomenod/)から移転してきました。

カーリーとかの感想

このライトノベルがすごい!」の締め切り前に読んでればカーリーに投票したのに!


骨牌使いの鏡III 五代ゆう 富士見ファンタジア文庫
繰り返し語られる「物語には常に最善の結末を」という言葉は重要である、というのは、作者が物語りを最善の結末へと導けるということは、作者が人は人生を最善の結末へと導けると思っている、即ち絶望していないということだからだ。


カーリー 〜二十一発の祝砲とプリンセスの休日〜 高殿円 ファミ通文庫
読んでいてこんなにまだ終わってほしくない、いつまでも読んでいたいと思った小説はひさしぶりだ。
素晴らしい箇所は沢山あるが、特に「遠い昔」のシーンは電車で読んでいて泣きそうになった程で、小説でも音楽が使えるんだなあと感じ入った。


暗闇にヤギを探して 穂史賀雅也 MF文庫J
「背中から腕を生やせばいいじゃない。二本くらい」「今日は調子が悪くて無理なんだよ」といった日向ぼっこのような会話がすごく好き。
文学少女と飢え乾く幽霊』とパーツがかなり似ており、世の中には同じようなことを考える人がいるものだと思った。


せちやん 星を聴く人 川端裕人 講談社文庫
日常の言葉では届かない、科学や芸術しか到達しえない領域に、本書の結末は確かに届いていて身震いがした。
孤独とは言葉が届かないことではなく、返ってこないことなのだと思った。