東雲製作所

東雲長閑(しののめのどか)のよろず評論サイトです。

ARIA The NATURAL最終回などの 感想

EDGE4 檻のない虜囚 とみなが貴和 講談社X文庫
シリーズ中もっとも小さな事件だが、犯人が縛鎖から逃れようと行動する過程で一気に引き込まれた。
犯人が死んだり犯罪自体がうやむやになったりする小説が多い中、このシリーズはきっちり犯人に落とし前をつけさせるところが真っ当である。


道士さまといっしょ 三雲岳斗 電撃文庫
バカ小説なのにきっちりしたSF設定がなされている所がいかにも三雲さんらしい。
コメディーは会話の比率が高いことに気がついた。


点滅…… 中原昌也 新潮2006年2月号
前評判から笙野さんのような何がなにやらな小説かと思っていたら、わりと普通に面白かったので拍子抜けした。
書くことがないと愚痴るところとラストの落とし方がわりとありがちだが、信号機の点滅で何かを伝えようとするというアイデアはいかす。


寸劇・明日へのシナリオ 福永信 新潮2006年2月号
読んでいて途中で文意が通らなくなったので、よく見たら、二段組なのに真ん中の空白を無視して縦に読み続けるのが正しいというトリックだった!
最後にもう一段オチがあるのだが、これは不可思議な現状を皮肉りつつも肯定しているのかな?



ARIA The NATURAL 感想
第25話「その 出逢いの結晶は…」

アテナさんが尻振り踊りをしている姿に何かいけないものを見てしまった気に…


最終回「その 白いやさしい街から…」
ただ雪だるまを作るだけなのにこの感動! これぞARIAの真骨頂ですね。
ARIA The NATURALの流れとして、当然ケットシーとのケリをつけて終わるものと思っていたけれど、
これはこれで、まだ話は続いていくという風に開いた終わり方で、良いかもと思い直した。